真田丸の楽しみ方 自分流
真田丸も三部構成の最終章に入ってますます盛り上がってますね、
大抵の大河ドラマファンは関ヶ原より後はあまり取り上げられないので
未知の部分です。そういう私もそうですが。
関ヶ原から大阪冬の陣・夏の陣になると誰でも知っている人物が数えるほどに
なってきて、見るのをやめようかと思ってしまいます。
歴史を忠実に再現するようなドキュメンタリーでドラマを作るとあまり面白い
期間ではないように感じます。
この時期の詳細のことは、後の徳川時代の資料では当然ですが
残っていても良くは描かれていなかったりするものですね、
歴史の教科書では、大阪の陣はあったと表記ぐらいしか覚えていません。
関ヶ原から10年以上も時間が経つていたのは、はじめて知りました。
歴史の流れから見ると時代のターニングポイントなるものでなく、
どちらかというと徳川時代の完成を印象づける感じです。
真田丸の話に戻って、「入城」の回の幸村が老人になって現れるのは
実際に残された逸話だそうで、そういうところは、忠実に映像化しています。
しかし、この時期の資料が細かく残っていないのが幸いして、
脚本家 三谷幸喜の筆が冴えるところです。
さて、自分流の楽しみ方として、似たようなストーリーで有名な話や映画を
探していたら、やっぱり昔見た映画にありました。
日本映画で言えば、黒澤明監督の「七人の侍」 外国映画で言えば
「荒野の七人」
ちょっと強引ですが、大阪城に浪人が集まってきてこれから戦をするのに
中心になる武将を探していくシーンは、どうしても黒澤映画を想い浮かべ
てしまいます。
「七人の侍」の前半では、志村喬さん演ずる侍が、使えそうの侍を探して
いくシーンで、その侍のエピソードを通じて人物が描かれていますが、
みんなクセのある人物ばかりで、これで上手くいくのかと、映画をみていて
心配したのをおもいだしました。
そんな空気が真田丸に漂っていると感じてしまいます。
まだ、これからのお楽しみなのでしょうが
目的がそれぞれに違う浪人たちを束ねるところが、見せ場のひとつに
なるとおもいます。
幸村は、父昌幸の次男としての噂しかないところから時代に名の残る武将
になっていく
やっと、幸村が主役らしくなってきたら、もう大河も終わりですよね。
残念です。
脚本家 三谷幸喜の映画はあまり見ていないのですが、誰かを中心に
話が進むのでなく、登場する人物ごとにていねいにエピソードを交えて
表現しているので、時代物ですがとても血の通った秀吉や家康を
描いています。
でも各武将には、コアなファンがいるので勇気ありますよね。
しかし、重要人物がなくなるとその回の放送後にネット上で話題になる
こんなのあまり聞いたことないです。
大河ドラマでこれほど分かりやすく、ワクワクするのは初めてです。
戦国時代、信長・秀吉・家康これ以外にもたくさんの武将が生きていたのを
ひかりを当ててくれて、わたしが思っていたこの時代が生き生きしてきました。
最後に
真田丸にサブタイトルを付けると
私が勝手に三部構成のイメージをつけると。
第一部 ファミリーが中心で「ゴットファーザー」
第二部 ビジネスが中心で、「半沢直樹」
最終章 再起をかけて「七人の侍」
と思って一年間見てきて、とても楽しませてもらいました。
ありがとうございます。