映画『レナードの朝』は実話だった|あらすじ感想と「アルジャーノンに花束を』との比較

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映画レナードの朝 実話 あらすじ感想 俳優

映画『レナードの朝』のタイトルからイメージするのは、始まりや気分一新など、どちらかというと爽やかな感じだと思います。

そんな誰にでも来る朝ですが、この朝を待ち望んでいる人たちの物語です。

原題は、『AWAKENINGS』で、目覚め、覚醒などという意味です。

あまりに素っ気ないタイトルなので、それが静かで切ないか、あるいは劇的なのかどちらかを感じさせます。

少しネタバレになりますが、あまりに劇的なシーンがあり、出来すぎた話だなあと、思うかもしれませんが、実話だと知ってビックリします。

そして、ラストに向かうにつれて感動だけではない映画です。

映画『レナードの朝』のあらすじと感想をまとめました。

そして、テーマが似ていると言われる映画『アルジャーノンに花束を』との比較も述べさせていただきます。

よろしくお願いいたします。

 

masasun

はじめまして、masasunと申します。

東京で半世紀以上前に生まれました。
映画は子供のころから観ているのでキャリアは
長いです。

学生時代にまとめて深く観ていた経験で少し変わったアングルから紹介できたらと思います。

落ち込んだ時、楽しい時何にも分からないで茫然としていた時に教えてくれたり、聞いてくれたり励まされたりとお世話になってる映画の効用を少しでも伝えられたらうれしいです。

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映画『レナードの朝』あらすじ

 

1990年公開 アメリカ

監督  ペニー・マーシャル

キャスト レナード:ロバートデニーロ

     ドクター・セイヤー:ロビンウィリアムズ 他

原作  オリバーサックス

実話をもとにストーリーは進みます。

1920年にアメリカで流行した嗜眠性脳炎によって、30年間意識はあるが、言葉を話すことも身動きもできない重度の障害を負った入院患者レナードが物語の中心です。

この病院は、重度障害を持った患者が入院しているところです。

臨床経験のないドクター・セイヤーがやって来て、前職の研究職特有の観察力で入院患者の病状に、ある共通の原因を発見し確信を持ちます。

そして、レナードをはじめ同じ病状の患者に、機能回復のための試験的新薬の投与が始まります。

新薬投与当初は、病院側の経済的理由で渋られましたが、セイヤーは、少し変わっていますが、粘り強く説得する情熱家です。

着任当初は、臨床にあまり乗り気でなかったのですが、徐々に診察に熱が入ってくるシーンは、観ているこちらも気合が入ってきます。

投与後、あまりにいろいろな変化が起きるので、実話と知らなかったらファンタジーかと思うシーンの連続です。

でも、後半は切実で答えが見つからない展開になります。

 

映画『レナードの朝』実話と知っての感想

 

映画『レナードの朝』を観て、物語のテーマの感想は、はっきり言って宿題を出されたという感じです。

答えは保留です。

今回、俳優ロバートデニーロとロビンウィリアムズ両者の繊細で説得力ある演技に圧倒された感想を書きます。

この作品は、原作者オリバーサックスの診察記録をもとにしているので、静かなテンポで話が展開します。

その中で新任のドクター・セイヤーは、穏やかな研究職上がり、という雰囲気を違和感なく演じるロビンウィリアムズはまさに本物のドクターのようです。

ロビンウィリアムズは、繊細な中にも静かな情熱を秘めた役にピッタリ。

患者のため、昼夜を問わず病院に駆けつけるなどはとても自然でした。

劇中、レナードを演じるロバートデニーロは、身体の動きを中心に、静から動へそれからまた静へと変化しますが、それは受け止めるロビンウィリアムズの安心感あってのこと。

レナードを演じたロバートデニーロは、身体を使った表現はあまりにリアルで観ていて切なく、思わず手を貸したくなるような迫真の演技です。

前半は、動けない、しゃべれない、外側からの刺激に反応できない、動きのない演技をする。

至難の業ですよ。

実際、私も介護施設に母を見舞いに行ったときに、似たような光景をよく見てきましたが、映画は、まったくリアルでした。

例えば、車いすに座っていますが、ずっと前にかがんだ姿勢で動かない入所者の人たち。

施設の人たちは入所者の反応がなくても明るく声掛けをしている。

それと同じような環境やその中に、ロバートデニーロがいても違和感がない。

大スターなのに、風景になってしまっている。存在感の消し方もすごかった。

彼の身体の動きの表現は、言うに及ばずですが静かな演技、しつこいですが、動かない演技に圧倒されました。

ロバートデニーロの表情が動かないだけで、観ている私はそれだけで落ち着かなくなり、何かセリフがないのに何か言われているような感じがしました。

晩年、私の母も言語機能を失ったので、迫ってくるのを思い出しました。

私の数少ない経験ですが、ロバートデニーロの病人の演技はすごすぎます。

ロバートデニーロの演技の幅を感じさせる映画『マイインターン』に関しても感想を述べています。よかったら見てください。

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同時に、ドクター・セイヤーを演じたロビンウィリアムズは、映画『今を生きる』でも静かで情熱的なキャラクターで、教師やドクターなどはまり役です。

ロビンウィリアムズ『今を生きる』に関しては、以下の記事で感想を述べています。

よかったら見てください。

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映画『アルジャーノンに花束を』との比較考察

 

話の設定や病状の変化の流れが似ている『アルジャーノンに花束を』との共通点や異なる点を考えてみます。

まず、共通しているのはテーマです。

「失われていたものを取り戻す」「それが一時的なもので、その後に喪失が訪れる」

失われていたものが、大きければ大きいほど、喪失感も大きい。

結構みんな意識しないで持ってるものなのに、彼らは持っていない。

だから、私たちには気づきにくいものを大事だと教えてくれる。

物語では、短い期間での変化なので劇的ですが、長い時間で少しずつ私たちも何かを得て、そして失っているのかも知れない。

『レナードの朝』と『アルジャーノンに花束を』の二つの映画のアプローチは違いますが、このテーマは共通している大きなものだと思います。

ふたつの作品は、似ているといわれる一方で、大きな点で異なります。

『アルジャーノンに花束を』では、一時的に獲得するものは、知能の向上と退行です。

一方、『レナードの朝』では、身体の不自由から解放されること、そしてまた身体が不自由に戻ってしまうことが中心です。

前者は、知能や知性の変化、後者『レナードの朝』は、身体の自由度の変化、さらに意識はあっても眠っている状態なので時間の変化です。

『レナードの朝』の場合、30年間眠っていて目覚めたときの戸惑いと取り戻そうとする焦りなど具体的に切実に時間について考えさせられます。

日本昔話でたとえると浦島太郎の時間感覚と同じく、30年前の意識で現在を見る感覚だと思います。

私も、他人事ではないです。

また、『レナードの朝』は、医療ドラマの側面もあります。

『アルジャーノンに花束を』は、知能を扱っているので前者に比べると文学作品のような雰囲気です。

どちらも、テーマは同じでも異なる痛みを生み出している作品です。

先ほど保留していた感想ですが、あまりに重い問題なので身近な例で考えてみます。

悪しからず。

一度だけ最高の料理を食べられるとして、食べたら無くなるから、食べないそんな選択肢はない。

目の前から無くなっても、幸せに食べた記憶は残る。

ちょっと違うかもしれませんが、今の感想です。おそまつ

最後までお読みいただきありがとうございました。

映画『アルジャーノンに花束を』に関しては、以下の記事で感想を述べています。

よろしかったら見て下さい。

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